ホームニュース

2020/05/3020/05/23 称号“万能の天才”贈られる~桑名出身の保坂さん

ダ・ビンチ没後500年『日伊国際交流芸術展』

 昨年末にイタリアと東京で開催された『レオナルド・ダ・ビンチ没後500周年記念 日本イタリア国際交流芸術展』に、桑名と四日市でヨーロピアン・フォーク・アートの教室を開く保坂悦子さん(63)の作品が展示されました。各種実績を踏まえ全国から推奨された工芸、書、絵画、文芸などの日本芸術約200点が並び、保坂さんはその中でも特に優れた作家に与えられる『アーティスト・イル・ジュニオ・ウニヴェルサーレ(万能の天才)』の称号が贈られました。

 同展は、展覧会の企画運営、美術関連書籍の出版などを手掛けるM・Y・Yコミュニケーションズ(東京都)と日伊の芸術家、団体などでつくる実行委員会が開催。出品作は、イタリアで限定生産されたオリーブオイルの瓶に『アートラベル』として採用され、そのラベルを貼り付けた瓶と作品が、日伊の会場で並べられました。
 保坂さんは出身地の桑名と、現在住む四日市で教室を主宰。ヨーロピアン・フォーク・アートは、一般的にトールペイントとして知られます。欧州から米国に渡った際、トールペイントと呼ばれ、それが日本に入ってきたため一般名称として広まりました。本場欧州では、日本の陶器のように地域によって呼び名が変わり、総称としてヨーロピアン・フォーク・アートと呼びます。
 保坂さんはノルウェーのローズマリング、オランダのヒンデローペン、ドイツのバウエルマーレライなど各地の特徴や技法を学び、2013年にルーブル美術館で作品が展示されるなど、国内外で芸術性が高く評価されています。
 保坂さんは「新型コロナで暗い話題が多い中、芸術に何ができるか考えている。今はぐっと力(作品)をためて、感染拡大が収束した際には、明るい作品を並べた展示も企画したい」と話しています。
 〓090―4154―5109保坂さん。

ヘッドラインへ