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2020/05/09亀山発の短編映画を制作

南野町出身の髙橋さん
「温かい良い作品になれば」


亀山市南野町出身で女優兼プロデューサーの髙橋理紗さん(32)=東京都=が、地元の魅力を発信し、地域活性化につなげようとするショートムービーの制作に尽力しています。「初めてのプロデュースで不安もありますが、皆さんに協力していただいて、温かい良い作品が作れたら」と話しています。
映画との出合いは16歳の時。鈴鹿市で撮影する映画のヒロイン役を募集する中日新聞の記事が目に入りました。教師を目指していましたが、進路への迷いもあり、違う自分も知りたいと思い応募。
映画はカンヌ国際映画祭でも上映された『埋もれ木』で、全国7000人の応募があり、最終の15人の中に入りましたが、結果は落選。同作品の小栗康平監督が、通学していた学校にロケハンに来たこともあり、映画に関わりたいとの思いが強くなっていきました。
大阪芸術大学短期大学部で演技について学び、25歳で上京。国内にとどまらず、ネパールの映画にも出演しました。
映画の魅力は共感できる部分があったり、いろんな感想があったりし、人との関わりで引き込まれるものが多いことと言います。
10代の頃は山に囲まれたまちから外に出たい気持ちが強かったのですが、月日を重ねるにつれ帰郷心も芽生え始め、地元に関わりたいと思い、亀山市フィルムコミッションに参加。ショートムービーの制作に手を挙げました。
並行して髙橋さんが英語の勉強で訪れていたタイと母国日本を舞台にした長編映画の脚本にもチャレンジ。祖父の思い出を探しにタイへ赴く女性の物語です。「カメヤマローソクと、願いを込めてランタンを上げるタイの風習を取り入れられたら」と話しています。
ショートムービーは、亀山市観光協会とフィルムコミッションが制作する、36年間続いた同市のサービス『テレホン童話』を題材にした『いつもそばに(仮)』で、6月14日まで出演者やスタッフを募集。応募は同フィルムコミッションのWEBサイトからで、オーディションは6月下旬、撮影は8月中旬を予定しています。
問0595(97)8877同コミッション事務局。

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