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2022/08/1322/08/13 野菜ソムリエサミットで銀賞受賞

上海老町の阿部さん
『しなやかきゅうり』で獲得

 四日市市上海老町のキュウリ農園しなやかファーム(阿部俊樹代表・40)が生産する『しなやかきゅうり』が、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する『野菜ソムリエサミット』で銀賞を受賞しました。阿部さんは「この品評会でキュウリの銀賞以上の受賞は初なので、うれしい。次は上位の最高金賞を狙いたい」と話しています。
 同サミットは農産品の価値向上を目指す青果物の品評会。受賞した品は水分の蒸発を防いだり、老廃物を出したりするために、キュウリ自身が出す白い粉『ブルーム』を身にまとったもの。
 品評の評価員からは「昔懐かしい味」「後味に甘みもあり、昔ながらの良さを残しつつ、進化させた味」との評価を得ています。
 ブルームキュウリの市場流通は約3%といわれ、約40年前までは主流でしたが、消費者が農薬付着などと誤認する観点から品種改良が進み、ブルーム無しが大半を占めることとなりました。
 阿部さんの実家は農家でしたが、農業へのネガティブな印象もあり、継承は考えず、名古屋市でエステサロンを経営していました。
 外見だけではなく内面からの美しさの追求を考えた時、食事の大切さに行きつきました。美を求めるために原点から携われるとの思いが強くなり、農業への印象を180度転換、同ファームを2017年に開業しました。
 最短でトップに立ちたいとの思いから、市内に専門農家が居ないキュウリを手掛けることに。3年ほど前からブルームキュウリを専門とし、二期作で栽培しています。
 ブルームキュウリは皮が薄く、鮮度の保持が難しい品種。傷みやすいので手で触れる回数を減らす努力も。「量や見た目よりは味、質を重視しています。素材の良さを大切にし、漬物などではなく、今までにない加工品の開発も手掛けていきたい」
 『しなやかきゅうり』は、9月下旬から秋分の出荷を予定しています。販売所などの情報はWebサイト『しなやかファーム』で確認ください。

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