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2022/08/1322/08/13 『いのちをつなぐ海ものがたり』続編発刊

下箕田出身の矢田さん
「豊かな海が未来へ続くこと願う」

 鈴鹿市下箕田出身のイラストレーター矢田勝美さん(53)が、実家の漁業のこと、伊勢湾で採れる海産物のことを題材に、漁師、海への思いをつづった単行本『いのちをつなぐ海のものがたり―未来に続く、いのちの循環―』を出版しました。「本を通じて食卓に上がる海産物や、漁をしたり養殖したりする生産者の姿を身近に感じてもらえたら」と話しています。
 2012年に発刊した『いのちをつなぐ海のものがたり』の続編で、同作の一文は、本年度の高校の教科書『新編現代の国語』に掲載されています。
 本作は『私は「ネコ」である』『魚は海におると思うな、山におると思え』『伊勢湾でとれる恵みたち』『漁師と祈り』の4章で構成され、ワタリガニ、アナゴなど、矢田さんが実家で食してきた時のエピソードにイラストを添えてまとめられ、父親から弟へ世代交代に伴い、船を解体することになった思いなどが記されています。
 先月15日を皮切りに10月まで全国6カ所で新作絵本の原画展示会を開催しています。「新作絵本『このよで いちばん おいしいさかな』を全国の子どもたちに届けるためのクラウドファンディングを開設しました。豊かな海が未来へと続くことを願っています」と話しています。
 A5判、112㌻、1980円。市内のコメリ書房鈴鹿店、矢田さんのWebサイトなどで発売中。Webサイトは『矢田勝美』で検索してください。

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