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2020/01/25私の五輪の楽しみ方①

ウエートリフティング
モントリオール大会銅メダル
平井一正さん(亀山市みどり町)
試技前の駆け引きも見どころ


今夏、1964年以来56年ぶりに東京で五輪が開催されます。鈴鹿市と亀山市で五輪にゆかりのある人らに見どころや競技の魅力、裏側を聞く特集『私の五輪の楽しみ方』を4回にわたりお届けします。初回は亀山高校教諭時代の1976年に開催されたモントリオール五輪ウエートリフティング男子フェザー級で、銅メダルを獲得した平井一正さん(70)=亀山市みどり町=に聞いてみました。
―競技を始めた時期やきっかけは
岡山県の関西高校3年生の時、校長先生からボクシング、レスリング、ウエートリフティングの3つを勧められ、1番楽かな?と思い始めました。目標と決めた重量は挙げるを信条に、自分に厳しく甘えなく練習していました。
―競技の魅力は
対人競技ではないので、自身との戦いとなり、練習をさぼれば下がる、やればやるほど、記録につながるところですね。
―東京候補の注目選手は
59㌔級の安藤美希子選手です。リオ五輪に出場しており、選ばれたら3位には入ると思います。今、名古屋産業大学で一つ上の64㌔級の日本記録を、昨年末マークした学生を指導しています。階級の移動によっては次の五輪に向けたライバルになる可能性があるので、安藤選手が気になる一つになっています。
―気になる他競技は
体操です。鉄棒でのバーの握り方、床、跳馬の飛んだり跳ねたりする脚力は、バーベルを挙げる時の推進力につながるなど、応用できる面があり、体操の指導者からいろいろと教わっています。
―出場した五輪で感じたこと、楽しめたこと
他の国際大会に比べて、選手村の雰囲気が違いました。五輪は母国を背負う度合いが大きいからか、他国も含め勝敗に一喜一憂する姿がよく見られました。私は75年の三重国体の方が緊張していました。優勝が当たり前の雰囲気でしたので、一睡もできない日もありました。
―読者への五輪の楽しみ方の提案を
ルール改正で、同重量を挙げた場合の体重差優劣から、先に挙げた方が優先になりました。裏側で試技までに何㌔挙げるかをコーチと選手で協議する姿が映像で流れる時もあります。これまで以上の他選手との駆け引きが、見られると思います。
―五輪を目指す若者、スポーツを長く楽しむ人たちへのアドバイスを
自分に合ったスポーツを見つけるか、教えてもらい、続けてほしい。目標を決め、達成させる努力を積めば、チャンスは誰にでも来ると思います。

次回はハンドボールの橋本行弘さんです。

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