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2019/12/14江戸当時の折り方再現
桑名の千羽鶴『蓬莱』が自立
市教委認定技術保持者の藤田さん
桑名市の無形文化財『桑名の千羽鶴』。江戸時代の長円寺住職、魯縞庵義道(ろこうあんぎどう)が考案した連鶴『蓬莱(ほうらい)』の、当時のものと思われる折り方を、市教委認定技術保持者、藤田澄子さん(84)=同市若宮町=が再現しました。
義道が残した蓬莱の完成図は、4羽の鶴の羽が地面を支えて自立しています。しかし現在の折り方だと羽の強度が足りず、自立させるのは困難でした。
現代の連鶴は絵柄の入った和紙を使うため、白紙となっている裏面に図面を引きます。しかし当時の紙は無地のため、残された図面から表裏を判断するのが難しく、49種ある連鶴の中には、いまだ折り方がはっきりと分からないものがあるといいます。
今回藤田さんは、これまで時計回りとされていた羽根部分の折り方を逆回りにして折り込むことで、強度を保つことに成功しました。
藤田さんは「見た目は再現できても、分からないことはまだまだある。非常に奥が深い。原点にできるだけ忠実な技法を、これからも探し続けたい」と話しています。
市教委認定技術保持者の藤田さん
桑名市の無形文化財『桑名の千羽鶴』。江戸時代の長円寺住職、魯縞庵義道(ろこうあんぎどう)が考案した連鶴『蓬莱(ほうらい)』の、当時のものと思われる折り方を、市教委認定技術保持者、藤田澄子さん(84)=同市若宮町=が再現しました。
義道が残した蓬莱の完成図は、4羽の鶴の羽が地面を支えて自立しています。しかし現在の折り方だと羽の強度が足りず、自立させるのは困難でした。
現代の連鶴は絵柄の入った和紙を使うため、白紙となっている裏面に図面を引きます。しかし当時の紙は無地のため、残された図面から表裏を判断するのが難しく、49種ある連鶴の中には、いまだ折り方がはっきりと分からないものがあるといいます。
今回藤田さんは、これまで時計回りとされていた羽根部分の折り方を逆回りにして折り込むことで、強度を保つことに成功しました。
藤田さんは「見た目は再現できても、分からないことはまだまだある。非常に奥が深い。原点にできるだけ忠実な技法を、これからも探し続けたい」と話しています。