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2021/11/13句歌集『バリアフリー』出版
晴雲寺(桑名市)伊藤住職
心の目で詠んだ1090点
桑名市安永の晴雲寺住職伊藤石英さん(72)が短歌、俳句、川柳の作品集『バリアフリー』を自費出版しました。視覚に障がいがある伊藤住職が、30年以上にわたって詠んできた心象風景1266点を収めています。
同著に収めたのはいずれも、新聞、テレビ、ラジオに投稿し、採用または詠み上げられた作品です。タイトルは、NHK全国短歌大会の年間賞に輝いた『峡の雪溶けて三町二市を抜けバリアフリーの大海に入る』から引用しました。
40代のころ門徒からもらった句集に触発されて俳句を始めました。その後、川柳、短歌とジャンルを広げ、自らの心の動きや世の移ろいなどを書き留めています。
詠んだ作品は妻玲子さん(69)が代筆して投稿します。今回の編集作業でも、過去作品の書き起こしや出版社とのやりとりは玲子さんが担当。二人の共作といえる作品集です。
伊藤住職は「他者が選んだ作品というのは、共感を得た証しだと思う。自分の好みで収録作品を選ばなかったのは、そこを重視したから。作品集を読んでくれた方が、一つでも共感を覚えてくれたらうれしい」と話しています。
『バリアフリー』は希望者に無償で頒布しています。
ω(21)7100晴雲寺。