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2019/10/26一緒に生きる場つくりたい

ケニアに学校を建設
亀山市南野町出身
市橋隆雄さん


一緒に生きるコミュニティーをつくりたい―。亀山市南野町出身の牧師市橋隆雄さん(70)は、ケニアで30年ほど前から、貧困に苦しむ子どもらが通うための学校建設に尽力してきました。努力は実を結び、今秋、校舎の一部が完成。「ここまでやれたから、次もやれると確信ができました」と話しています。
〝生涯を懸けられる仕事〟を見いだそうと学生時代、40以上の職をこなしてきた市橋さん。なかなか見つからず、模索していたころ、親友から「アフリカに行ってみたら」との声を掛けられました。海外なら自分の道が見えるかもと、27歳で青年海外協力隊に応募し、エチオピアに派遣されました。
紛争もあり一時帰国。1978年、隣国のケニアに渡りました。スワヒリ語の語学学校で、キリスト品川教会の牧師の娘で後の妻となる、さらさんと出会った縁もあり、30歳でキリスト教徒に。39歳の時、同教会からケニア宣教師として派遣されました。
現地の生活で、貧困に苦しむ人々、異を認めない部族間の確執、内戦などにより、人と人・大地・職が引き裂かれていると感じました。裂かれた部分を埋め、人間の欲、業を解くには、小さい頃からの教育しかないと決意。学校建設を通して、違いを超え一緒に生きるコミュニティーをつくることに、生涯を懸けようと決断しました。
公的資金を使わず、寄付を募って、2003年、賃貸家屋に子どもらの学ぶ場コイノニア教育センターを開設。16年、ナイロビから西に70㌔進んだマイマヒウに約530㌃の土地を購入しました。
今回できたのは小学部の8教室。電気や水道は、まだ通っておらず、インフラ整備が直近の課題。「年内には完成させ、賃貸家屋から小学部を移転させたい」
広大な土地に、これから中学部、教会、クリニック、プールなどの建設を目指します。「ケニア人の理事も10人おり、後継者は心配していません。お互いのできることを出し合って、建設を進めていきたい」と話しています。
市橋さんの活動の詳細は、WEBサイト『市橋隆雄さんを支える会』を検索してください。

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