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2019/07/27煙の芸術 100年の色艶再現

8月9日から 東員町の中瀬さん『癒やしのいぶし竹展』

100年、200年の歳月をかけて生み出される“煙の芸術”を再現した、『癒やしのいぶし竹展』が8月9日から、川スミメガネ本店ギャラリー(桑名市大仲新田)で始まります。15日まで。
いぶし竹は、かやぶき屋根の竹がいろりの煙でいぶされて変色した『煤竹(すすたけ)』にヒントを得たオブジェ作品。100~200年もの間、煙にさらされた竹は独特の風合いをまとい、解体などの際に採れる天然の煤竹は高級竹材として高値で取引されています。いぶし竹は煤竹の深い色艶や味わいを、人工的に再現しています。
作品展を開くのは、東員町城山1の中瀬文博さん(71)。中瀬さんは、かつて務めた知的障がい者施設で、竹炭づくりの作業を導入。自身でも竹炭を作るようになり、やがて作品へと移行しました。
伊賀市に工房を構え活動していましたが、知人から素材となる竹が豊富にあると聞き、2017年から竹林整備を手掛ける桑名のNPO法人『桑竹会』の活動に参加。翌年、工房を桑名市多度町に移設し、今年4月には自らも東員町に移住しました。
中瀬さんは「里山を荒らす厄介者として扱われることの多い竹ですが、煤竹のように文化的な側面もあることを知ってもらえたら」と話しています。
問(31)4311川スミメガネ本店。

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