ホームニュース

2019/07/13スポーツ楽しむ場を提供

電動車椅子サッカークラブMAX代表小倉さん
国体正式種目へ認知上げたい


鈴鹿市矢橋の小倉健さん(44)は電動車椅子サッカークラブMAXの代表として、競技の普及やスポーツを楽しむ場の提供などに尽力しています。「競技を通じて、どんな人でも、目的を実現するために行動し、少しずつ自立につながっていくことを強く感じました」と話しています。
小倉さんは8カ月の早産で、2歳の時、脳性まひの認定を受けました。手と脚が不自由な状態ですが、負けず嫌いな性格と、家族へ負担を掛けたくない思いから何事にも前向きに取り組むように育っていきました。
「自分は一度死んだ命を救ってもらった。こんな私にも何かできることはないか? 家族を安心させるには、私が自立することと考えていました」


操作技術向上へチーム立ち上げ

1993年、生活訓練をしながら就職につなげる道をと考え、津市の県身体障害者総合福祉センターに入所。作業療法士からの紹介で車椅子を使ったサッカーの存在を知りました。
95年、楽しみながら車椅子の操作技術向上を目指し、競技に取り組みたいとチームを立ち上げました。チーム名は「自分たちは最高に強いんだ」という思いを込めて『MAX』と命名。
「障がいが重く、半ばスポーツをすることを諦めていましたが、電動車椅子サッカーに出合えて良かった。メンバー一人一人に目的が生まれ、結果として積極的な外出に貢献できたのがうれしかったです」
97年の全国大会では、初出場で初優勝の快挙も成し遂げました。「11月に全国大会があるのですが、メンバーがあと1人足りず、出られない状況です。競技を知ってもらい、仲間を増やしたい。国体の正式種目に採用されるようにも認知を上げたい」と話しています。


津市で9月8日体験会を開催

9月8日午前10時から、同センターで、電動車椅子サッカーの講習・体験会を実施します。
内容は競技説明や実技、試乗体験など。対象は電動車椅子を持っている人、今後、使用が見込まれる人、興味を持った人で、年齢、性別、障がいの種別は問いません。
問090(1283)2334小倉さん。

ヘッドラインへ