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2022/02/2622/02/26 手の平の工芸品引き継ぎ次世代へ

伊勢根付職人横山さん(菰野町)
3月18~27日 パラミタMで作品展

 400年以上前から使われている小さな工芸作品『根付』。菰野町潤田の伊勢根付職人横山大眞さん(40)は木にこだわり、伝統品の周知に尽力しています。「伝統を引き継ぎながらも、時代に即した新しいものを作り、根付の世界を盛り上げていきたい」と話しています。
 根付は着物の帯から巾着や印ろうなどを提げるために使われた留め具。伊勢根付は主に朝熊山のツゲを使うのが特徴です。
 手作り作品が好きだった横山さん、29歳の時、木彫り作品の展示会に赴き、根付と出合いました。展示会に出展していた伊勢根付の第一人者中川忠峰さんに師事し、修業しました。
 横山さんの作品は飾るより実用的であるもの、手で握りやすい丸みのあるものに重きを置いています。
 「手の平の中で表現ができ、使えば使うほど、色や質感が変化をしていくのが魅力でもあります。牙や角、金属などの素材もありますが、木にこだわり、温かみ、柔らかさを伝えたい」
 3月18~27日、同町のパラミタミュージアムで県内の根付作家5人の作品展『森羅万掌』を初開催します。「まずは根付の存在を浸透させて、輪を広げたい。後継者を育て、根付のともし火を消さないようにしていきたい」と話しています。
 展示会の入場は無料。問090(7033)0401横山さん。

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