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2021/10/2321/10/23 日本一速い女性レーサーになりたい

2輪から4輪に転向
鈴鹿市江島出身
永井歩夢さん

 バイクからレーシングカーに転向―。鈴鹿市江島町出身のレーサー永井歩夢さん(22・LHGracing with YLT所属)は2輪のオフロードレースから4輪のオンロードレースへ転向し、〝日本一速い女性レーサー〟を目指して挑戦を続け、アクセルを踏み込んでいます。
 両親、姉とともにモトクロス競技に熱を入れていた永井さん、バイクには3歳からまたがっていました。高校1年生の時、全日本選手権レディースクラスで3位に入った実績もあります。
 2019年、今後のレース活動を模索する中で四日市市のチームが募集する4輪ラリーのドライバーオーディションに合格し、種目を転向。翌年には全日本ラリー選手権JN6クラスに出場し、シリーズランク5位をマークしました。
 勢いで走るよりは着実なレース展開で順位を上げていくドライビングスタイル。自身のフィジカルが弱くてもマシンとの組み合わせ、相性で戦えるのがレースの魅力と感じています。
 「速くなりたいとの思いがあっても、経験不足から技術的な面の上達が遅く、焦ったこともありましたが、逆境が頑張りになっていました」
 ことし、トヨタヴィッツのエンジンを搭載したワンメーク車両で争う〝競争女子〟を冠したオンロードレース『KYOJO CUP』に参戦。
 7月、鈴鹿サーキットで開催された第2戦では13台中、一時4位まで順位を上げましたが、ゴール直前になるにつれ、ミスをしないようにとの思いから、いつもと違う操作をしてしまいスピン。結果、6位フィニッシュとなりました。
 「レースは人と人との関わり合いが大きく、たくさんの皆さんに支えてもらっています。マシンのベストパフォーマンスが出せるよう、安定したドライビングの土台をつくりたい」と話しています。 『KYOJO CUP』の最終戦は12月、富士スピードウェイで開催を予定しています。

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