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2021/08/142021/08/14 表情豊かにパンダやキリン

 生活介護事業所に通う山内開斗さん(21)〓四日市市小古曽〓があす15日まで、鈴鹿ハンター2階ギャラリーふくろうの森で、初の個展を開いています。伸び伸びと表情豊かに描いた動物たちの絵画約30点を展示しています。
 山内さんは3歳のとき自閉症と診断されました。母、夕子さんと絵描き歌で遊んでいるうちに自身で動物の絵を描くようになりました。高校2年生のころから月2回、亀山市の絵画教室へ通い始めると、動物だけでなく貼り絵や静物画などにも挑戦するようになりました。
 今は生活介護事業所の畑グループで農作業に励み、自宅に帰るとリビングに設けた専用スペースで絵を描いたり、はさみを使ってウサギやウシの切り紙をしたり。絵画教室へは今も通っています。
 20歳の記念にと、絵画教室の講師の協力と家族のサポートで個展を決めましたが、1年延期で今回の開催となりました。作品は5歳から近作までのポップな雰囲気の動物の絵画。動物たちが大集合するF50の大作もあります。
 両親は「言葉でうまく伝えられないところがあります。絵を通して少しでもご理解いただけたら(父)。好きなものを続けてほしい(母)」と話しています。

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