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2021/08/2821/08/28 廃材生かし涼風お届け
東玉垣の吉田さん
空き缶で風車作り
鈴鹿市東玉垣町の吉田義人さん(74)は空き缶を利用した風車作りに取り組み、涼しげな風を運んでいます。「数年前に知人に贈った物が『今も元気に回っているよ』と言ってもらえるなど、うれしい言葉をいただいています。人の喜びは自分の喜びと感じています」
風車は空き缶の胴体部分約25カ所に縦に切り込みを入れ、上下を押し縮めて、ちょうちんのような形にし、風を受ける羽根にしてあります。
長年、物づくりの仕事に就いてきた吉田さん、余暇に竹とんぼや竹笛作りなどの細工を楽しんでいました。
7年ほど前、店舗の軒先で回る空き缶風車が目に留まり、自作してみることにしました。「慣れるまでは羽根部分が真っすぐ切れなかったり、曲げ過ぎると割れたりしていました」
今では、窓枠を増やしたり、羽根を楕円(だえん)形とストレート系の2種類を上下に加工したりするなどの工夫も取り入れています。
小さい缶は車のエアコンの吹き出し口に取り付け、暑さを忘れさせるアイテムとしても使用。農家の知人に依頼されて、振動で地中のモグラを寄せ付けない風車を制作したことも。
「朝起きて、軒先で回る姿を見て、外の風を感じることができ、目の保養にもなっています。次は缶や竹で尺八を作ってみたい」と話しています。