みえーる

2024/11/0924/11/09 数珠をタオルに持ち替えて

垂坂山観音寺吉田眞圓住職
サウナの熱波師として活動

 四日市市垂坂町の垂坂山観音寺の吉田眞圓住職(49)は、数珠をタオルに持ち替えるとサウナのアウフギーサー(熱波師)『熱波僧真炎』に早変わりします。「仏教とサウナの融和性を楽しんでもらえたら」と話しています。
 アウフギーサーはドイツ語で、サウナの中でタオルを振って利用者に熱い蒸気を送る人のことをいいます。
 10年ほど前、師匠の僧侶と北欧フィンランドに出向いた時、サウナに興味を持ち始めました。
 帰国後、市内の温浴施設に通い出し、サウナに入っている時と座禅で〝無の境地〟に近づく感覚が似ていることから、ますます引かれていきました。
 2021年、通っていた温浴施設で週末のみのアウフギーサーの募集があり、チャレンジしてみることに。安全管理などの講習を受けて、翌年5月にデビューしました。
 タオルの振り方は基本形のランバージャックと呼ばれる上から両手で前に振り下ろす形式。袈裟(けさ)姿でりんを鳴らし、読経しながらサウナ内に入場。「己と向き合ってください」と座禅の解説をした後、タオルを振ります。
 同年、熱波師のコンテスト『アウフグースジャパン』に出場。独自の世界観が認められて日本一にも輝いています。「優勝するとは思っていませんでした。世界観が認められてうれしい」
 受賞を機に全国の温浴施設から来場の依頼を受けています。今後は「座禅とサウナを融合した道場を作ってみたい」と話しています。
 サウナ活動の情報はⅩ(旧ツイッター)で『しんえん』、アカウント『@yoshida_s_taru』で検索してください。

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