桑名市などで撮影された映画『アイミタガイ』に出演した俳優黒木華さんと草野翔吾監督が５日、近鉄電車内で作品ＰＲや桑名駅で発車号令などをしました。
　作品は鈴鹿市の作家中條ていさんの連作短編を映画化したもの。親友同士の梓と叶海、二人の関係を軸に、一期一会の連鎖が大きな輪になり、立ち止まっていた人たちの心を動かしていく群像劇を描いた映画。
　黒木さん演じる主人公梓が桑名から名古屋の職場へ通勤していることにちなみ、黒木さん、草野監督が名古屋駅から桑名駅へと向かう近鉄電車に乗車。
　作品のポスターで埋め尽くされた車両を見た草野監督は「すごいですね。うれしい。電車で川を渡るのがとても印象的で、映画に使いたいと思ったことを思い出します」と話しました。
　黒木さんは「映画の中で（中村蒼さん演じる）澄人と待ち合わせをする場所にある唐揚げ屋さんが差し入れをしてくださったんです。撮影で皆さん疲れていましたし、スタッフの方たちもとても喜んでました。見る人の側にそっと寄り添ってくれる温かな作品になっていると思うので、多くの方に見ていただきたいです」と話しました。
　桑名駅到着後、黒木さんと草野監督は近鉄電車の隣に立ち発車号令をかけ、笑顔で送り出しました。
　作品は11月４日、イオンシネマ桑名、東員などで公開されます。
写真は車内で撮影エピソードを話す黒木さんと草野監督や桑名駅の様子＝提供写真🄫2024「アイミタガイ」製作委員会