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2024/09/1424/09/14 新後継者紹介桑員レガシー14

廣房打刃物店の三品貴史さん
試行錯誤で追求した一丁を

 伝統を受け継ぎながら新たな発想を盛り込み、文化やビジネスなどの分野で尽力する人を紹介する特集『桑員レガシー』をお届けします。第14回は、桑名市鍛冶町の廣房打刃物店の三品貴史さん(46)を紹介します。
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 後継のきっかけは―
 江戸時代の1841(天保12)年から続く刀工をルーツとし、私で6代目になります。幼少期、工場でよく遊んでいました。家族以外に職人さんが数人在籍し、ひた向きに働く姿を見て、将来自分もここで働きたいと思っていました。中学生の頃には、家業を継ぐ意志を固めていました。
 やりがいや苦労している点は―
 やりがいはお客さまから「ここの刃物は良く切れ、ここでないとダメ」と言っていただけるときなどに感じます。培われた伝統と技術で追求した一丁を目指しています。苦労している点は、修理や研ぎ終えても、いつも100%満足しているわけではなく、今でも試行錯誤の連続です。
 工夫している点は―
 店舗をリニューアルして、3年になります。新しいお店にしてから刃物の販売だけではなく、キッチン用品を充実させたり、研ぎ直し教室を実施したり、SNSの活用により、より多くのお客さまに来店いただけるようになりました。
 今後の目標は―
 今後とも刃物の販売やメンテナンスはもとより、研ぎ直し教室などの体験できるイベントも行い、より一層お客さまから支持していただけるお店づくりをしていきたいと思います。 

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