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2024/08/1024/08/10 三泗の名所旧跡の裏話紹介 四日市観光ボランティアガイドの村田さん
三泗地区には名所、旧跡などの歴史・文化的遺産がたくさん存在しています。遺産の背景に関して、表立って知られていない、思わず「へえ」と言いたくなるような内容も数知れず。四日市観光ボランティアガイドを約30年務める村田三郎さん(78)に、トリビア(豆知識)を聞いてみました。
◇稲葉三右衛門翁銅像は二代目
JR四日市駅前に四日市の恩人、稲葉三右衛門翁の銅像が建っています。1956(昭和31)年11月3日に建立されたものですが、実は第二代目の銅像です。初代の銅像は28(昭和3)年、昌栄橋北に建立されましたが、太平洋戦争下の金属類の供出のため、撤去されました。当時の写真は残っています。
◇旧四日市港の土台は城の石垣
四日市市稲葉町と高砂町にある明治時代に造られた旧四日市港の石積みの防波堤の一部は、桑名市の桑名城の石垣などが使われています。史実は桑名城跡の案内看板にも記載されています。石には石工らの刻印が刻まれているものあるといわれ、探しに来る人もおられるそうです。
◇昔の四日市は海の中
平安時代の古地図によると、現在の四日市市日永の四日市南高校の下までは波打ち際でした。海辺だったことを示す『舟付明神』の文字が地図に書かれています。現在の海抜は日永は5㍍、市街中心地は1~2㍍ですので、平安時代の中心地は、水深3~4㍍だったのではないかと想像できます。40年くらい前、中央通り地下駐車場の建設の際、土中から大量の貝殻が掘り出されてもいます。