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2021/05/08魔よけの文様『アイヌ刺しゅう』

桑名 同好会の3人が作品展
喫茶&ギャラリー心響

 アイヌ民族の魔よけの文様とされる『アイヌ刺しゅう』の作品展が、喫茶&ギャラリー心響(桑名市大福)で開催中です。6月1日まで。
 アイヌの文様は男性が主に木彫りで、女性が刺しゅうで、生活の道具や衣服に描きます。刺しゅうは、モレウ(渦巻き)、アイウシ(とげ)、シク(四角、ひし形)という文様の組み合わせからなり、原則として左右対称のデザインとなっています。元々動物の毛皮や樹皮で作った衣服に施されていましたが、木綿が普及した江戸後期には、加工のしやすさからデザイン性が高まったといいます。
 展示するのは、桑名市安永の運送業森淳さん(56)が代表を務める『アイヌ刺繍同好会』の3人で、伝統衣装の『マタンプシ(鉢巻)』やコースター、ブックカバー、タペストリーなど20点余りを並べます。
 森さんは先住民族の文化に関心があり、民族楽器などを収集していた40代半ばごろ、アイヌ刺しゅうのワークショップに参加。以来、北海道を行き来しながらアイヌ民族の子孫らと親交を深め、作品づくりに取り組んでいます。
 森さんは「三重県出身の松浦武四郎は北海道の名付け親。そんな縁もあるアイヌの文化に、関心を持つきっかけになればうれしい」と話しています。
 営業時間は午前8時~午後6時。毎水曜、第2・4日曜休み。
 〓(22)8028心響。

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