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2021/04/24銘石求めて半世紀

まちかど博物館『員弁川石の館』館長伊藤さん
5月7日から『喜寿の石展』

 いなべまちかど博物館『員弁川石の館』の館長伊藤忠さん(77)=同市北勢町麻生田=が『喜寿の石展』を5月7日から、ギャラリー茶房花ごよみ(桑名市森忠)で開きます。喜寿の記念に加え、石の収集を始めて半世紀という節目でもあり、選りすぐりの銘石を並べます。同25日まで。
 子どものころから父実さんが員弁川で庭石を探すのを手伝っていたという伊藤さん。形状や色合い、質感など、1つ1つがユニークな表情を見せる自然の造形に引かれ、27歳から本格的に収集に乗り出しました。員弁川は愛好家の間でも、良好な収集場として知られるといいます。
 自宅のまちかど博物館には1千点以上の収集品があり、今回展示では50年かけて集めたコレクションの中から父親の“遺石”や、特にお気に入りの石をセレクト。約30点を並べ、会期中にも随時入れ替える予定です。
 収集した石にはすべてタイトルが付けてあり、「拾ったときに感じた印象と直感で決めている」という特徴的な命名が、見る人の想像力をかき立てます。
 収集品の中から約360点を収めた図録も作成し、閲覧できるようにしています。
 伊藤さんは「次は米寿の記念展が目標。石という天然の資源を生かして、いなべの豊かな自然を発信していきたい」と収集への意欲は衰えることを知りません。
 〓090―3583―2827伊藤さん。

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