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2020/12/12ベルト手に凱旋
東員町出身 WBOフライ級王者中谷潤人選手
東員町笹尾東出身で、世界ボクシング機構(WBO)フライ級王者の中谷潤人選手(22)が2日、東員町役場を表敬訪問し、タイトル獲得を水谷俊郎町長らに報告しました。午後からは同町総合文化センターでチャリテーサイン会を開き、収益金を感染症対策の資金として寄贈しました。
中谷選手は、11月6日に後楽園ホールであった世界戦で、フィリピンのジーメル・マグラモ選手に8回2分10秒KO勝ちを収め、王座に就きました。
東員第二中学校を卒業後、高校には進学せず単身渡米。当時のことを父澄人さん(44)は「当然不安はあったが、親が子を信じてあげなければ誰が信じるんだと自分に言い聞かせた」。母府見子さん(44)も「普段口数の少ない潤人が、この時だけは強く自己主張をした」と振り返ります。
ともに桑名市のKOZOジムへ通っていた弟龍人さん(20)は、当時の兄の気持ちを「中学卒業の前年に亡くなった石井広三会長が、アメリカ修業時代の話をよく聞かせてくれた。『会長と同じ道でチャンピオンを目指す』と考えたのではないか」と推し量ります。
家族の思いと周囲の期待に、世界王者という結果で応えた潤人選手。「フライ級では身長は大きい方。トレーナーからも4階級、5階級と言われています。チャンスがあれば狙いたい」と、さらなる飛躍を誓います。