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2024/06/0824/06/08 所作丁寧に勝負見極め

大相撲三段目行司式守辰之助さん
四日市市山之一色町出身

 大相撲三段目行司として土俵に立つ四日市市山之一色町出身の式守辰之助(本名水谷恵輔)さん(24・高田川部屋)。7月14日から名古屋市のドルフィンズアリーナで開催される大相撲七月場所(中日新聞社共催)は、準地元開催だけに、「一つ一つの所作を丁寧にし、取組の邪魔にならないよう、近すぎない距離で勝負を見極めたい」と裁く軍配に力を込めています。
 相撲との出合いは大池中2年の頃。部活動帰りに、祖父母の家で相撲中継を見て、小兵、大柄などさまざまな力士の熱戦が面白いと感じていましたが、派手な衣装を着た行司の方に目がいってました。
 同中卒業後、角界入り。当時の11代式守勘太夫(現木村庄之助)さんの凜(りん)とした立ち居振る舞いに格好良さを感じ、同じ高田川部屋を選びました。
 初土俵は2016年4月の春巡業。「元々、声が小さい方でしたので声を出す練習をしたり、所作を早く覚えるために繰り返し練習したりしました。土俵に立ってからは、とにかく大きい声を出すのと四股名を間違えないように気を付けました」
 行司は取組の裁き以外に土俵入りの先導、場内放送、編成会議の書記など多岐にわたります。現在は太くきれいで、見やすい相撲文字で番付表を書く練習をしています。
 「一場所無事に終わった時に良かったなと思いますが、私生活が土俵上でも表れるので気を付けるようにしています。一人前の行司として認めてもらえるよう、日々努力していきたい」と話しています。

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