加納電気　加納優思さん
顧客の細かなニーズに応えたい

　伝統を受け継ぎながら新たな発想を盛り込み、文化やビジネスなどの分野で尽力する人を紹介する特集『桑員レガシー』をお届けします。第12回は、桑名市江場の電気工事会社加納電気の加納優思さん（39）を紹介します。
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　後継のきっかけは―
　特に家族から継いでほしいとの話もなく、私自身も後を継ごうとの意思は全くありませんでしたが、滋賀大学経済学部へ進学し、経営のことを学んでいるうちに、面白みを感じ、自身の会社を継ぐことに決めました。
　やりがいや苦労している点は―
　同じ作業内容でも同じ状況というのが全くないことに面白さを感じています。また職人同士でも、やり方や考え方が違うので、作業が早く進むようには、どうしたらよいかなど、いろいろな人の意見を聞き仕事を進めています。苦労している点として、仕事内容というよりは若い人が少ない業界ですので、人集めに苦戦しています。
　工夫している点は―
　同業者だけでなく、横のつながりを増やすため、桑名商工会議所、桑名市商店連合会、桑名市観光協会など、さまざまな団体に所属し、顔を広げるようにしています。また、お客さまの希望を極力かなえられるよう、同じメーカーばかりにこだわらず、多くのメーカーの商品知識を持ち合わせるようにしております。照明１つをとっても、この部屋の雰囲気には、これが合うんじゃないかなどと考え、ご提案させてもらっています。
　今後の目標は―
　自社を拡大するための人材発掘、育成に力を入れ、民間工事の割合が多いので、公共工事にも注力していきたいです。