ホームニュース

2024/05/1124/05/11 継続は力なり③

四日市市茶室泗翠庵が開館30周年
7月には記念コンサートも

 三泗地区で長年活動し節目を迎えた個人や団体を紹介する特集『継続は力なり』。最終回は開館30周年を迎えた四日市市鵜の森1の同市茶室泗翠庵を運営管理する同市文化まちづくり財団の玉井慎二さん(60)と油田晃さん(51)に話を聞きました。
 設立の経緯は―
 玉井さん 泗翠庵は、日本古来の伝統文化に親しむことができる場、地場産品の茶と文化振興の場として、1994年7月に建てられました。
 数奇屋建築の第一人者、中村昌生さんの設計で、当時は『100年後には文化財』ともいわれてましたし、四日市の迎賓館的な存在になればとの思いもあったようです。
 30年を振り返って―
 玉井さん 伝統文化の継承として、茶会などの使用はもちろん、結婚式の前撮り、舞踊発表、モデル撮影会などにも利用してもらっています。
 地場産品の萬古焼とのコラボで、市内の作家さん制作の茶器で茶を楽しむイベントは20年以上続いています。
 今後の展開は―
 油田さん 7月に30周年記念として、市の観光大使のバイオリニストの花井悠希さんのコンサートを広間で予定しています。
 室内にとらわれず、趣のある庭園を有効利用して、ダンスなどの舞台発表も企画したいと考えています。
 まだまだ茶室の存在を知らない人もおられるので、もっとPRしたい。四日市の独自の文化として大事にし、茶文化発展の拠点として、次世代への伝承の一助になればとも思います。

ヘッドラインへ