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2024/03/0924/03/09 継続は力なり①

サンセットポップスオーケストラ
20日 市文化会館で50周年チャリティーコンサート

 三泗地区で長年活動し節目を迎えた個人や団体を紹介する特集『継続は力なり』を連載します。初回は20日、四日市市文化会館で50周年記念コンサートを開くビッグバンド、サンセットポップスオーケストラの代表中島一さん(81)に話を聞きました。
 50年を振り返って―
 50年間を振り返ると、さまざまな演奏の場が思い出されます。国内はもちろん、四日市市と友好都市提携を結ぶ中国天津市や姉妹都市の米国ロングビーチ市でも演奏してきました。その一つ一つに大切なメンバーとの日々が、良い思い出として残っています。バンドで作ったステッカーに『LOOKING FOR JAZZ』と記されています。私たちの前にはいつもJAZZがあり、常に「尋ね、探し求めるもの」だと感じています。時は過ぎ時代は変わっても、音楽と仲間を大切にしながら活動を続けたいと願っています。
 結成の経緯は―
 1973年の春、地元出身でメジャーデビューを果たしたポピュラー歌手の故早瀬一也さんの『里帰りコンサート』に誘われたのがきっかけで、ビッグバンドを結成することになりました。それまでは10人ほどで活動するダンスバンドでした。 思い出のエピソードは―
 市内栄町の聖アンデレセンターで活動を始めて十数年がたった頃、自前の練習場が欲しくなりました。器材も増え、貸し部屋の利用では回らなくなってきたからです。幸い、親族が昌栄町に貸しビルを持っていて借りることに。他のテナントさんに迷惑にならないよう、精いっぱい防音したスタジオを造ることにしました。お金もないので材料の調達、ほとんどの工程はメンバーの手作業でした。完成した時の喜びは、今も忘れません。
 今後の展開、目標は―
 「私たちの文化は、私たちで育てたい」は、長年にわたって活動してきた私のモットーですが、趣味を広げるアマチュア、地元出身のプロたちも支援したいのも信条の一つです。その人たちとのコラボレーションが、地域文化にもきっと豊かさを与えてくれると思うからです。
 記念コンサートについては―
 50周年という節目の年を大切に考え、チャリティープログラムを加え、新しいリスナーを開拓したいと思いました。コンサートの収益を「こども食堂」の活動支援として寄付します。次代を担う子どもたちと保護者の皆さんにも、私たちの活動を知ってもらい、私たちも「こども食堂」というボランティア活動を知りたいです。当日は保護者同伴ならば、小学生以下は入場無料です。音楽を通しての仲間づくりと、演奏活動によって、地域文化の発展や向上に多少なりとも貢献できたらとの願いもあります。
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 プロフィル サンセットポップスオーケストラ 73年結成。2020年、四日市市文化功労者を受賞。平均年齢60歳代の20人が所属。毎週日曜午後7時30分から同市昌栄町のサンセットスタジオで練習しています。

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