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2021/01/2321/01/23 選手と母親を両立

ボートレース
鈴木選手(亀山市)
2度目の産休復帰果たす

 〝水上の格闘技〟と呼ばれるボートレースの世界。プロレーサーとして、母親として2つの顔を持つ鈴木祐美子選手(35)=亀山市。今月、2度目の産休から復帰を果たす鈴木選手に両立の秘訣(ひけつ)や意気込みなどを聞いてみました。
    ◇
 ―選手を目指すきっかけは
 父親が元選手で、一番身近に見てきました。人間的にも競技としても格好良いと思い、高校3年生の時に、同じ道へ進むことを決意しました。
 ―競技の魅力は
 今はインターネットでレースを観戦できますが、実際に間近で見るとモーター音の迫力、スピード感など全然違います。また一般的なスポーツだと体格や筋力、身体能力を考慮して、男女別々で競技することが多いと思います。その点ボートレースは体重の規定の差はあるものの、ほぼ同じ条件で勝負ができる数少ない競技だと思います。
 ―2012年にご結婚、同年にご長男を出産されていますが、引退とかはお考えになりませんでしたか
 全く考えなかったわけではありませんが、『また走りたい』という気持ちの方が強かったです。
 ―産休からの復帰はいつくらいでしたか? 復帰への不安とかはありませんでしたか?
 産後約5カ月で復帰しました。初めてのことなので、不安しかありませんでした(笑)。
 ―今月、第2子の産休明けとなりますが
 2人目は産後約1年9カ月でした。長く休んだことと、上の子が小学生になり、だいぶ理解できる年齢になったので復帰するにあたり、少し相談もしました。
 ―母親と選手の両立を続けられている秘訣は
 絶対的に家族が協力してくれてるから復帰、仕事ができると思います。仕事に行くとなると約1週間まるっと留守にするので、子どもには寂しい思いや我慢をさせてしまうことも。何かあってもすぐに話を聞いてあげられませんからね。全面的にサポートをしてくれる両親や家族には感謝でしかないです。その分休みの日はまるっと家族に時間を使えるのが良い点だと思います。
 ―学生時代にバスケットボールで全国大会3位など選手としての資質をお持ちでしたが、ボートレーサーを目指す上で必要と思うことは
 ボートレーサーに限らず気持ちが大事ではないでしょうか。自分がやりたいと思ったことには、強い覚悟と気持ちがないと続かないと思います。
 ―今後の目標は
 長期走っていないので、いろんなことにおいて変化していると思うので、まずはレースに慣れるというか、なじむようにできれば。一走一走大切に走りたいと思います。

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