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2023/10/1423/10/14 新後継者紹介桑員レガシー⑤

かねき商店の水谷将さん
地域に愛されるお店に

 伝統を受け継ぎながら新たな発想を盛り込み、文化やビジネスなどの分野で尽力する人を紹介する特集『桑員レガシー』をお届けします。第5回は桑名市殿町の精肉販売業かねき商店の水谷将さん(38)を紹介します。
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 後継のきっかけは―
 サラリーマンをしている中、結婚した妻の実家である「かねき商店」に跡継ぎがいない状態でした。100年近く続いてきた会社、先代たちが守ってきた良い環境を、妻とともに自分たちの力で盛り上げていきたいと思い、11年前に入社しました。ことし代表を引き継ぎました。
 やりがいや苦労している点は―
 昔ながらの精肉店ですが、どんどん新しいことにチャレンジするよう心掛けています。ショッピングモールやネットスーパーといった便利な環境もありますが、地域に愛され続けるまちの精肉店を目標にし、先代からのお客さまはもちろん、若い世代の人など、年齢に関係なく足を運んでもらえるようチャレンジし続けています。コロナ禍により、クラウドファンディング、SNSによるネットショップにも力を入れ、お店に興味を持っていただく努力をしています。
 工夫している点は―
 自営業という未知の世界に飛び込み、右も左も分からなかった時に出会った桑名市商店連合会、名古屋の跡取り会の皆さんを通して、さまざまな職種で活躍している同世代がいること、話を聞くことで良い刺激を頂いております。今までの歴史をしっかり紡いでいくという思いが高まり、昨年12月、「昔の面影を残しながら、おしゃれにすることにより、全世代が入りやすいお肉屋さん」をコンセプトに店舗をリニューアルしました。
 今後の目標は―
 先代のしてきた思いを継承し、自分たちの代でさらなる成長をすることで、地域に愛され続ける精肉店にすることが目標です。現在「くわなハッピープロジェクト」という企画をしています。当店の手作り商品を購入すると、石取祭やハマグリを守っていくための寄付ができる企画です。また、地域とともに当店も成長していき、次世代につながる経営をしたいと考えております。

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