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2020/09/2620/09/26 桑名在住女優 水原碧衣さん出演

10月2日から公開 ゴールデンG受賞 米映画『フェアウェル』

 桑名市在住の女優水原碧衣(あおい)さんが出演する米国映画『フェアウェル』が10月2日から、イオンシネマ桑名はじめ全国の映画館で公開されます。同作でハリウッド女優の仲間入りをした碧衣さん。幼少時からの夢に向かって確かな一歩を踏み出し、桑名から世界へと羽ばたきます。
 同作は2020年ゴールデングローブ賞ほか数々の賞を受賞。がんが見つかった祖母に事実を隠し、架空の結婚式を挙げるという実話を元にしたストーリー。碧衣さんは主人公のいとこの恋人で、物語の軸となる花嫁役を演じています。
 高校卒業まで岐阜県で過ごし、親の仕事のため桑名市に転入しました。漢方医の母茜音さんが市内で鍼灸(しんきゅう)院を開業していて、国境をまたいで活躍する碧衣さんが「ただいま」と帰ってくる場所が桑名となっています。
 京都大学法学部を経て早稲田大学法科大学院に入学。女手一つで育ててくれた母の意向をくみ、司法の道を目指していました。しかし小さいころからの夢だった女優を諦めきれず、中国の北京電影学院演技科に留学。多くの著名俳優や映画関係者を輩出する名門を首席卒業しました。
 その後は中国を拠点に活動し、数々のドラマや映画に出演するように。それでも「母はほとんど関心が無かった」と言います。その母が、女優水原碧衣を初めて映画館のスクリーンで見たのは昨年7月のロサンゼルス。フェアウェルの米国公開初日、客席にその姿がありました。
 碧衣さんは「それまで何度招待しても映画館や受賞式会場に来ることはなかったのに。役柄とはいえ花嫁姿も見せられて、少しは親孝行ができたかな」と、ようやくかなった思いに笑みを浮かべます。茜音さんは「本当は今でも医者か弁護士に、それがないなら早く結婚してほしい」と笑いつつ「娘の出演する映画が桑名で上映されるのはうれしいこと」と話します。
 チャンスをつかみかけたタイミングで世界はコロナ禍に。活動の場が制限される中「女優業だけでなく、桑名や三重の発信につながるいろんな活動をしてみたい。その姿を見せることで、母を安心させたいですね」と話しています。

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